女性リポーター

vol.002 【平成24年2月11日体験】大山新酒・酒蔵まつり

一升瓶を1本1本丁寧に包む蔵人

大山商工会入口には新酒ができたことを知らせる杉玉「酒林(さかばやし)」がつるしてありました。

日本酒カクテル

庄内着物女子

体験報告1

リポーター
小野寺 博美さん
2月11日の新酒祭り当日。着物女子たち6人での参加。最初に向かったのは4酒蔵の銘酒を使った当日限定カクテルコーナー。初めて口にした日本酒カクテルはとてもまろやかな口当たりで、つい飲みすぎてしまいそうな優しい味。「日本酒はちょっと・・・」と、敬遠してしまいがちな女性にも評判上々。今後、流行りそうな予感です。大山商工会の入口には、新酒ができたことを知らせる杉玉が吊るしてありました。そこからバスに乗り漬物の本長さんへ。在来野菜である藤沢カブの漬物を購入すると、おまけにたまり漬けがひと袋サービス。かなり得した気分です。
その後、各酒蔵へ。以前は40程あった酒蔵も今となっては4つに減ったと、バスの乗務員さんが話して下さいました。
祭りの中では、新酒各種はもちろんのこと、お汁粉や甘酒、鮭のアラ汁なども無料で振舞われており、終始テンションは上がりっ放し。大山の町全体がおもてなしの雰囲気に包まれていました。子供も大人に混じって楽しそうに景品を渡す姿や、町中を頻繁に走ってくれる送迎バスや触れ合う人たちとの明るい会話等。
時折吹雪く真冬の大山でしたが、作り手と訪れる人々、なおかつ地域全体のコミュニケーションが至るところで見受けられる、なんだか懐かしい日本の祭りの姿がそこにはあったように思います。

体験報告2

リポーター
稲田 瑛乃さん
思い起こしてみると、大山の新酒祭りに参加するのは今年で5回目になる。今、26歳で庄内に来て7年目になるので、庄内で成人してからほぼ毎年参加したということになる。2年前に参加できなかったのは、1年だけ庄内を離れて暮らしていたためで、それはそれは残念な気持ちであったが、その参加できなかった年に限って、ポスターに前年のお酒を喜んでついでもらっている浮かれた写真が掲載されたのは皮肉だったがとても縁があるように感じている。
行ったことのない人に寒い中行列を作ってまで新酒を求めるなんて、相当の酒好きか大変な変わり者の集まりだと思われるだろうが、そこはみんなほろ酔いなので、細かいことはだんだん気にしなくなるし、並んでいる前後の見知らぬ飲み仲間と話をしたりしているうちに順番が回ってくるもので、思っているよりも気にならない。
毎年参加してしまうのは、酒が生きものであることを実感するからだと思っている。酒蔵によって、それぞれの柱になる味はあるのだけれど、飲み比べてみると好みのお酒は年によって違うという発見に出会ってしまったので、次が気になってまた足を運んでしまうのだ。きっと、その年の気候であったり、酵母の様子だったりで変わってくるのだろうけれど、常に同じではないというところが生きものらしくて、お酒の魅力の一つだな、と思う。
お土産のお酒も例年通り予想外に多くなり、今回は嬉しい2等があたったので、今年もあったかい気持ちで帰路につくことができた。帰りの電車が雪でストップするというハプニングにも出会ったが、庄内の冬らしくて憎めないものだと、庄内平野みたいな広い心で挑むのが祭りを楽しむコツのひとつかもしれない。

体験報告3

リポーター
齋藤 三代さん
今年で3度目の参加となる新酒まつり。何も知らずして参加した1年目、飲み友達を誘い、お猪口片手につまみ食べながら楽しんだ2年目。今年の新酒まつりはどんな風に参加して楽しもうかと半年前から考えて、着付けを習っていた事もあって「よしっ!着物で参加してみよう!」と決意。
また、最近庄内着物女子※1のメンバーとの出会いもあり、着物で行ってみようよと提案してみた。着物姿で女性だけ、しかも今年初参加の2名加え、6名でいざ新酒まつりへ 。
昨年に続きカクテルパーティーは私自身楽しみのひとつ。今年はどんなカクテルが飲めるか楽しみな気持ちをはやらせ、まずは、集合場所のコミュニティーセンターへ。
自己紹介、写真撮影も済ませ、カクテルパーティーへ参加。不思議な事に、日本酒が苦手な私だがカクテルにすると飲める。いや、あの雰囲気だから飲めるのか?一緒に行った友達は、通常4杯のところ倍の8杯飲んで美味しいと絶賛。あの雰囲気で飲めるようになるのは、私だけではないようでした。
最近では日本酒もスパークリングワインのような商品も販売されていてお洒落になっているようにみかけます。日本酒離れとTVで見かけたりしましたが、この新酒まつりのカクテルパーティーをきっかけに日本酒に興味をもつ事につながると感じました。また、チケット枚数が少ないとあってまさにレアなチケット、魅力はそこにもあるようにもみえました。
また、今回観光客の目線から参加するとその町のまつりに関わっている人に話を聴く事が一つの楽しみ。着物で参加したこともあって、地元の商店街の人に声をかけていただくことが洋服より多かったように感じました。
本やネットでの情報以外に地元の人と会話をすること、知りえた情報は得した気分になる。そしてまた、誰かが行くとなったときに伝えたくなる。そんな楽しい新酒まつり。今年で17回目の新酒まつりが継続されているのは古き良きものを残し伝えつつ、どこか凛として新しいもので勝負しているところが人気なのではないでしょうか。
締めに今年も楽しく参加させていただけたこと、大山新酒まつりに携わっている方々に感謝申し上げます。

※1庄内着物女子とは、庄内が好き、着物が好きをキーワードに庄内で活動している女性グループです。

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