女性リポーター

vol.004 【平成24年6月24日体験】出羽三山の精進料理

伝統料理を受け継ぐ
出羽三山の精進料理
羽黒の旅館や宿坊の女将とともに作った精進料理を会食
旅館の女将の指導で、炊き込みご飯とみそ汁に使う月山筍の皮むきを体験

冷やし固めたごま豆腐を切る

体験報告1

リポーター
相沢 こづえさん
羽黒に生まれ育って何十年にもなりますが、いったいどれだけこの古里の食文化を知っているのだろうか?と思っていました。今回「精進料理を広める会」に参加してその答えの一片をつかんだような気がします。精進の食材は採取から調理まで、自然の生物の命をいただいているという考えの元にあるため、すべてが修行の一部と考えられているということ。食材も特別なものではなく山に自生する筍、みず、くるみ等その季節にそこにあるものを手間をかけて調理するということ。祖母から母へそして娘、お嫁さんへその味付けは「このぐれ~」というさじ加減で受け継がれていくということ。今回の月山筍も料理を教えていただいた「多聞館」の女将さんの息子さん土岐彰さんが前日に12時間かけて採って来てくれたものを使用。「凄い!」と口に出したら「これも修行ですから」とさらり。確かにそうです。
今回のメイン「ごま豆腐つくり」も、とにかくごまをするする!練る練る!あんをけもけもする(かき混ぜる)!手間暇を惜しまず材料の持つ素晴らしさをお客様に伝えるために料理する。この作業も手がだるくなるけど命をいただいているからなぁ~。確かに理にかなっています。
今回お世話になった多聞館さん、田村坊さん、大進坊さん、桜林坊さん、大聖坊さんの若女将さんとお話をさせていただいて羽黒の宿坊、そして「精進料理」はきちんと継承されていて大丈夫!と確信しました。 羽黒の食の奥深さを知り、文化、祭りそしてその時々に振舞われる料理、是非是非鶴岡、庄内、日本、そして世界中の方々に知っていただきたいと切に思った体験でした。

体験報告2

リポーター
菅原 典子さん
この度の「出羽三山の精進料理を広める会」は特別な思いがあり、鶴岡市食文化女性リポーターの企画側として参加させていただきました。羽黒に嫁いで12年。出羽三山の歴史は知っていても、その「精進料理」という食文化は知らず、地元に住んでいながら、「赤い鳥居は別世界」と思っていました。その別世界と思っていた宿坊の皆さんが観光振興と地域づくり・手を取り合って大切な文化を継承していこうと立ち上がったプロジェクトに感動し、私も何かお手伝いしたいと思ったのです。
この会の為に、前日山に12時間もかけて月山へ山菜を取りにいって下さり、次々に作られる精進料理をみて驚いたことは「家で食べている料理と同じ」だったことです。母や義母から聞いた料理が精進料理とは夢にも思いませんでした。調理方法も、同じのもあれば、月山筍の汁は味噌を入れてから長時間沸騰させる等、驚きの作り方もありました。しかし食してみると、家で作るよりも数段美味しいのです。素材の味を生かし、美味しくいただく方法等おかみさんの受け継がれてきた知恵は素晴らしいものでした。手間暇をかけて作られる数々の料理は、山のパワーを丸ごといただいている気がしました。
聖なる山と共に生き、自然の恵み・生命の源泉をいただき、そしていつかは山に還る。昔祖母に「人は亡くなったら山に還るんだよ」と教わったことを思い出しました。この思想と共に山の恵みをいただく生活が、精進料理を郷土料理として広く民間に伝わったのではないかと思いました。しかし今、この「山」への想いと精進料理、当たり前と思っていた郷土料理を知らない・作れない世代が増えてきています。今回の広める会に参加し、「温故知新」古きを訪ね新しきを知るという言葉が頭に浮かびました。次世代に大切な文化・心を残すために、食文化の大切さと想いを再確認させていただきました。母から子・子から孫へ。母や義母・祖母から受け継いだ料理とともに、この精進料理の文化も子供に誇りをもって教えていきたいと思います。

体験報告3

リポーター
伊藤 和佳さん
私は、今まで、精進料理とは、肉や魚を使わない、野菜や豆腐料理、くらいの知識しかなく、まして、"出羽三山精進料理"は、その山々で採れた山菜を使った料理ではないかと思っていました。今回、こちらの会に参加して、初めて、精進という精神に触れたような気がしました。精進とは、仏教において、手間暇を惜しまず、結果を期待せず、力を尽くす事だそうです。
本日、用意していただいた材料の月山筍や山菜は、月山8合目より、12時間かけて採ってきていただいた物です。材料の所から、手を抜かない、このような姿勢に感動しました。教えていただきながら、皆で作った羽黒の味は、同じような材料の食事は、食べた事があるはずなのに、別物のような、食材の味がはっきりとわかる美味しさでした。
食後に、羽黒山伏の方や女将から、色々な話を聞きました。中でも、「冬の峰」という、山伏が百日間山に忌み籠り、穀物に穀霊を宿し、それを介して、田や畑に豊作の願いを伝える修行に、羽黒独特の精神を感じました。だからこそ、出羽三山精進料理にも反映され、今なお継承されているのだと思います。しかし、そのような伝統も知らない人が多くなり、今、皆が一致して、羽黒の文化を継承している努力をされていて、私も手伝えたらと思います。多くの方に、出羽三山の食と精神文化に触れる、精進料理を味わっていただきたいと思います。

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