食文化の継承

vol.009 【平成30年度まとめ】教えて!つるおかばばごっつぉ!

鶴岡市は広域であり、その土地ごとに昔から食習慣も大きく異なります。家庭の味・郷土の味は各地域の「お母さんたち」によって受け継がれていくものですが、時代の流れとともにそのリレーが難しくなっているのが現状です。当事業では、各地域の宝物である郷土食「ばばごっつぉ(おばあちゃんが作る家庭料理)」にスポットを当てながら、昔の生活や埋もれてしまいそうな食文化を掘り起こし、市民に知ってもらうことを目的に、各地域で座談会を開催しました。

「温海鼠ヶ関編~浜のお母さん達から学ぶ 浜ごっつぉ~」 2018.10.6開催

新潟との県境の漁師町鼠ヶ関。昔と今ではとれる魚の種類も量も変わってきているそうです。そんな海の変化を間近で見てきたお母さん達に、この地域の「浜ごっつぉ」の今と昔について教えていただきました。


ぬかイワシと大根おろしの煮物

今は食べなくなった糠イワシ。ほぐし身に大根おろしとネギで炒り煮にすると、調味料なしでも絶品おつまみ!

アカラの甘露揚げ

二度揚げしたアカラをザラメのタレにくぐらせる。骨まで美味しいお年寄りのおやつ。アジや小鯛でも作るそう。

イカめし

もち米は入れすぎ注意。1/3程度入れるのがぷっくり上手に仕上げるポイント。


「藤島東栄編~藤島のお母さん達から学ぶ ごはんのおとも~」 2018.10.26開催

米どころ「藤島」はブランド米「つや姫」などが生まれた場所。田んぼの風景が広がるこの地域ではいったいどんな食文化が紡がれているのでしょうか。新米の季節、ごはんに合う秋の味覚を中心にした郷土料理を教わりました。


関根みそ

今も関根地区の寄合などで作られる郷土食。昔お殿様が突然訪れた際に急遽こしらえたといういわれがある。根菜・豆腐を味噌と酒粕で味付けしたもの。

芋がらの煮物

納豆汁・お雑煮で使れることが多いカラトリ芋の茎を乾燥させたもの。昔は冬の保存食として重宝した。今は畑で作るカラトリだがかつては稲の苗代で作っていた。

しその実の佃煮

しその実もプチプチ食感がくせになる簡単ふりかけに。香り高く新米とも相性ばっちり。あらかじめ湯通しして冷凍しておけばいつでも簡単に作れるごはんのおとも。


「朝日大網編~朝日のお母さん達から学ぶ 昔懐かしのおやつ~」 2018.11.17開催

日本百名山のひとつ「月山」の麓に広がる地区。六十里越街道沿いに栄え、人々の往来も昔から盛んな地域です。豪雪地帯として知られるこの地域には2回目の訪問。今回はこの地域の昔懐かしのおやつを体験させていただきました。

ぶどっぱもち

山仕事のおやつ。山ぶどうの若葉を摘み、灰汁で煮て草餅の要領で餅に混ぜる。あんこやクルミ味噌で食べる。ほんのりぶどう色なのが特徴。

しろもち(昔風)

12月の山神様のお歳夜にお供えするもの。専用の粉挽き機は昔は各家庭にあった。もち米が貴重だった時代、うるち米のくず米を挽いた粉に水を加え、こねてまとめ餡を挟んで焼いた。

しろもち(現代風)

左のしろもちを現代風にアレンジしたもの。粉に同量の砂糖を混ぜつやが出るまでこね水に溶いてクレープのうに薄く焼く。


各地域で特色ある「ばばごっつぉ」(これまでのまとめ)

【編集後記】
 これまで、鶴岡の各地域にお伺いし、その地域に暮らすお母さん達から、昔から食べてきた郷土食を学んできました。住むところが違えば、食べている食材も、食習慣も、地域の習わしも、もちろん思い出に残っている食のエピソードそれぞれ。各地でお母さん達にお話を伺うたびに鶴岡の食文化の多様性の面白さを実感させられました。鶴岡市は合併して13年。同じ市に住みながら、他の地域のことは実は詳しく知らない、という方も多いのではないでしょうか。この取組が「私の住む地域の特色ってなんだろう?」とそれぞれの地域の郷土食を見直すきっかけになれば嬉しいです。

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