出羽庄内国際村リニューアルオープン記念イベント
国際食・食文化フェス
“出羽庄内国際村のリニューアルオープンを記念し、「国際食・食文化フェス」を開催しました。”
令和8年6月14日に開催された「第31回出羽庄内国際村ワールドバザール」では、ユネスコ創造都市の食文化を紹介するとともに、各都市の軽食を振る舞い、多くの来場者に世界の食文化に触れていただきました。
また、6月16日には「ユネスコ創造都市国際ミーティング」およびダイニングイベント「Sharing Gastronomy ― 美食の共有 ―」を開催。国内外のユネスコ創造都市から参加した皆様と交流を深め、それぞれの地域が育んできた食文化や取組について学び合う貴重な機会となりました。
国や地域を越えて「食」が人と人をつなぎ、多くの出会いや学びが生まれた2日間となりました。
ご参加・ご協力・ご来場いただいたすべての皆様に、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
Chapter 1
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6 / 14 (日)
第31回出羽庄内国際村ワールドバザール
ユネスコ創造都市 食文化紹介&軽食のふるまい

Bilbao(Basque Country, Spain)
ビルバオ(スペイン・バスク) ユネスコデザイン都市
スペイン北部のバスク地方に位置するビルバオは、ユネスコデザイン創造都市であり、食文化との深いつながりを持つ都市です。ビルバオ・グッゲンハイム美術館をはじめとする文化施設を核に、文化とデザインを活かした都市再生を進めるとともに、食をデザインの一部として捉え、伝統的なバスク料理と革新的なガストロノミーの両方を大切にしています。
また、チャコリワインに象徴される豊かなワイン文化を大切に受け継いできました。創造都市、文化遺産、そして優れた食文化を融合させることで、デザインと食文化が都市生活の中心的な役割を担う、活気あふれる都市として発展しています。

Belém(Brazil)
ベレン(ブラジル) ユネスコ食文化都市
ブラジルのパラー州の州都ベレンは、アマゾンへの入り口に位置する、活気にあふれたユネスコ食文化創造都市です。その最大の特徴は、先住民の古来の知識に根ざし、ポルトガルやアフリカの影響を受けて豊かになった「フォレスト・トゥ・テーブル(森から食卓へ)」というDNAにあります。この街のガストロノミーを定義づけているのは、トゥクピー、ジャンブー、アサイーなど、他では見られないエキゾチックで非常に地域性の高い食材です。
歴史的なヴェロ・ペゾ市場を中心とするベレンは、その豊かな生物多様性を持続可能な開発のツールとして活用しており、アマゾンの風味と食品イノベーションにおける世界の指標となっています。

San Javier de Loncomilla(Chile)
サン・ハビエル・デ・ロンコミージャ(チリ) ユネスコ食文化都市
チリの肥沃なマウレ地方に位置するサン・ハビエル・デ・ロンコミージャは、農業とワイン文化が深く結びついた地域です。400年以上にわたるワイン造りの伝統を持ち、歴史あるブドウ畑や伝統品種のブドウで知られています。ワインは、この地域の食文化を形づくる重要な要素となっています。
地元の料理は、新鮮な旬の食材を基盤とし、地域のワインと調和するように作られており、先人から受け継がれてきた知恵と、強い地域コミュニティの精神を反映しています。自然、歴史、食が調和するサン・ハビエルは、この土地ならではの魅力を表現する、真の食文化の目的地です。

Usuki(Japan)
臼杵(日本・大分県) ユネスコ食文化都市
大分県の東岸に位置する臼杵市は、江戸時代からの城下町の風情と豊かな自然が調和した東九州の小都市です。豊富な水源を活かした「醤油」や「味噌」などの発酵醸造文化とともに、質素倹約から生まれた郷土料理が広く市民に親しまれています。
また、新鮮な海の幸や環境保全型農業による野菜など、質の高い食材が豊富で、それらを活かした持続可能な食の循環が高く評価されています。歴史ある発酵醸造文化と食の営みが、現代のまちづくりに深く息づいています。
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Chapter 2
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6 / 16 (火)
ユネスコ創造都市国際ミーティング
【主催者挨拶】鶴岡市企画部食文化創造都市推進課長 齋藤正人
【グリーンマニフェスト宣言&署名】一般社団法人 FOOD SHIFT SHONAI 代表理事 齋藤翔太氏
【基調講演】ガストロノミーを通じて地域を守り、コミュニティを育み、未来を描く
【基調講演】BISUBI財団 会長 ララ・マーティン氏 ビルバオ(スペイン・バスク)(右)
【フィールドディスカッション】(左手前から)小野愛美氏、有坂公寿氏、齋藤翔太氏、叶野幸喜氏、佐藤昌志氏、三井朗氏、石塚寛一氏、小野寺紀允氏
【ユネスコ創造都市シェフによる発表】気候変動や環境問題に対する『食』からのアプローチ
【ユネスコ創造都市シェフによる発表】ホセ ミゲル・オラサバラガ氏 / ビルバオ(スペイン・バスク)
【ユネスコ創造都市シェフによる発表】ルーカス・ロドリゲス氏 / ベレン(ブラジル)
【ユネスコ創造都市シェフによる発表】エステバン・ビデラ氏 / サン・ハビエル・デ・ロンコミージャ(チリ)
【ユネスコ創造都市シェフによる発表】多々良好英氏 / 臼杵(日本・大分)
【高校生意見発表】五十嵐陽穂氏 / 山形県立庄内農業高等学校3年生
【集合写真】一般社団法人 FOOD SHIFT SHONAI & BISUBI財団
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Chapter 3
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6 / 16 (火)
ダイニングイベント
Sharing Gastronomy - 美食の共有 -
1. 過去(FOOD SHIFT SHONAI)
どの時代に生きる料理人にも、頭の片隅に残り続ける「過去」という名の宿題。なぜこの技法が今も愛されるのか。保存食を作り続ける意味とは何なのか。過去に学び、そこから見えてくる現代の料理を皿の上に表現して。
イカの塩辛のサラダ二ソワーズ:南仏の力強さと鮮烈な色彩を映した伝統のサラダを、酒田の古式ゆかしい塩辛とともに。
梅干しのマカロン:塩っぱさと酸っぱさの奥に、愛おしさを秘めた梅干しとフランス菓子でありながら、どこか懐かしさを覚えるマカロンの追憶の味わい。
塩漬け山菜と仔羊のポトフ:山菜フランスのおでんとも称される、極めてシンプルな料理。そこには、火入れと煮込みという料理の原点が詰まっている。庄内の山菜と同じように塩漬けの時間を経ることで、スープの奥に深い陰影と染み入るような旨みが生まれて。
ペアリング
鶫2025(酒田ワイナリー)
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2. 現在(FOOD SHIFT SHONAI)
海と山が育む、庄内の豊かな食材。しかし、その豊かさは光の当たる場所だけではない。人々が価値を置く赤身の影に隠れた、マグロの内臓の力強い旨み。暮らしを脅かす存在として追われる、猪の命。人間の都合で「未利用」や「害獣」と切り分けられた命も、すべてはこの土地の循環の中にある。マグロの心臓や胃袋を仕込んだテリーヌに、猪のクロッカンテを重ねて。料理とは、土地の矛盾も営みも、その背景の全てをのせるもの。庄内の“今”を美化することなく、ただ真っ直ぐに描き出した一皿。
マグロの内臓のジェラティーナ
猪のクロッカンテ
ペアリング
鶴岡甲州2025(ピノ・コッリーナ)
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3. 未来(FOOD SHIFT SHONAI)
月山の柔らかな雪解け水に、低利用魚ワニエソの焼き干しがゆっくりと旨みを溶かしていく。雪解け水を吸って育った山菜の皮。その苦みは、冬の身体を呼び覚ます生まれ変わりの味。皮の中に包んだのは、海の恵みである魚の真丈と、次なる世代への種に見立てたむきそば。食べた瞬間、その命はまた次の誰かへと渡されていく。椀を開ければ、和の出汁に異国の香りがひとすじ。山から海へ、海からまた山へ。水が巡るように人と人が繋がっていく、未来への願い。
巡水乃椀
ワニエソうるいむきそば
ペアリング
白露垂珠Jellyfish(竹の露)
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4. ビルバオ(スペイン・バスク)
オリーブオイルが美しく乳化したピルピルソースと、赤ピーマンの深いコクを湛えたビスカイア風ソース。二つの伝統で仕上げた真鱈の一皿。バスクの漁師たちが、コロンブスの新大陸到達よりも遥か昔から追い求めてきた、大西洋の鱈。19世紀のビルバオ包囲戦のさなか、偶然の大量発注によって街に溢れたこの食材は、保存がきき、飢えに苦しむ市民の命を繋ぐ奇跡の糧となった。窮地から生まれた創造性が、やがてバスク料理の象徴となるレシピを育み、歴史と誇りが息づく味わいとなっている。
真鱈(バカラオ)のピルピルと
ビスカイナ風ソース
ペアリング
チャコリ「IEUP!!」
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5. ベレン(ブラジル)
アマゾンの伝統的な鴨煮込み料理を、モダンに再構築した一皿。発酵させたマニオク(キャッサバ)の果汁「トゥクピ」のスープと、口の中に心地よい痺れをもたらすハーブ「ジャンブー」のペーストを添えて。鴨肉の深い旨みを、アマゾンの熱帯が育んだ特有の酸味と刺激が鮮烈に引き立てます。
鴨胸肉のローストトゥクピ仕立て
ジャンブーのアクセント
ペアリング
クプアス・スパークリング
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6. サン・ハビエル・デ・ロンコミージャ(チリ)
素焼きの器で焼き上げる、チリの伝統料理。スパイスを纏った牛挽肉のフィリング「ピノ」に、バジルとミルクが優しく香るトウモロコシのクリームを重ねて。スペイン由来の食文化と原地産のトウモロコシの融合は、チリ料理の根幹である「メスティーソ(混血文化)」の象徴。甘みと塩味が織りなす絶妙な調和。現地の家庭や、あたたかな夏の情景を呼び覚ます一皿。
パステル・デ・チョクロ
ペアリング
ヘリテージ・ワイン
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7. 臼杵(日本・大分)
旬の野菜や山菜を纏わせた、臼杵市の郷土料理。酢飯の上下を具材で挟み込んだ、見た目にも華やかな押し寿司。その背景にあるのは、江戸時代の倹約令。高価な食材に頼るのではなく、身近な野菜を茶托に見立てて生まれた、人々の知恵の意匠。臼杵市が育む有機栽培「ほんまもん野菜」と、鶴岡の瑞々しい旬の恵みを重ね合わせて。
茶台寿司
ペアリング
有機緑茶
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7. サプライズデザート
(FOOD SHIFT SHONAI)
さくらんぼのゼリー寄せ
