あんかけの『あん練り』

鶴岡で愛され、伝承されてきた『あんかけ』。昔はどこに地域にも『あんかけのあん練り名人』なる者がいて、振舞い事や行事の度に、半日がかりで沢山のあんを練ったそうです。『あん練り名人』の練るあんは、艶やかでコシがあり、翌日までおいても水が出ません。

材料(4人分)


片栗粉…………大さじ4
砂糖…………………………大さじ8~9
酒……………………………大さじ4
醤油…………………………大さじ4
水……………………………1と2/3カップ(約270g)

あんの基本の割合は
 片栗粉:酒:醤油:砂糖:水=1:1:1:2~4:6~7

が目安です。

砂糖と水の量を調節して、自分好み我が家好みの味を作りましょう。

作り方

① 酒を鍋に入れ沸騰させ、アルコール分を飛ばす。
② ①に分量の水、しょうゆ、砂糖を入れ、煮溶かす。
③ 砂糖がよく溶けたら火を止め、水で溶いた片栗粉を木べらで時計回りに混ぜながら少しずつ入れる。
④ 再び鍋を中火にかけ、よくかき混ぜながら煮立てる。沸騰したら焦げないように注意しながら、あんが透明になり艶が出るまでよく練る。
⑤ 鍋を火から下ろし、冷めるまでよく練る。

※ 水溶き片栗粉を入れる際は、必ず火を止めること。火がついままま入れるとダマになるので注意する。
※ 最初から鍋に材料を入れ、中火にかけ練りあげる方法もある。この時も、酒は煮切ってから使うと酒臭さのない美味しいあんに仕上がる。
※ 美味しいあんかけを作るには、練りが肝心!練る際は、必ず時計回りで練る。逆回しにするとあんがもどってしまうので注意する。

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坂本屋のあんかけのあんの作り方 

つるおかおうち御膳改訂令和4年版
 P.153 鶴岡のあんかけ文化 参照

材料

水溶き片栗粉
片栗粉…………25g
水………………大さじ2

砂糖……………20g
酒…………………50cc
濃い口しょうゆ…大さじ2
水…………………300cc

① 片栗粉は水で溶いておく。
② あんの材料を合わせて火にかけ、2~3分沸騰させる。火を止めて水溶き片栗粉をかき混ぜながら少しずつ加える。
③ 再び火を入れ、全体がなじんだら火からおろしてよく練って粗熱を取る。

※しっかり練ることで照りと粘りが出る。

 

鶴岡市独自の食文化を行事ごとにご紹介します。

わらびのアク抜きや魚のさばき方など、料理に役立つ知識をご紹介。


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「つるおかおうち御膳」とは?

鶴岡の郷土食を紹介するレシピ集です。この地で受け継がれてきた郷土食。「最近食べていないなぁ、懐かしいなぁ」「コレ、ばばちゃんがよく作ってくれたな」「久しぶりにコレ、作ってみようかな」と、レシピ集を片手に懐かしんでみてはいかがでしょうか。鶴岡市内書店にてお買い求めいただけます。

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