鶴岡の食文化を紡ぐ人々

No.004 〜ぶどう〜
 
株式会社産直あぐり ぶどう部長 鈴木信一さん

 実りの秋まであとわずか。ぶどうの収穫が始まりました。
鶴岡市櫛引地区にある「産直あぐり」では、店頭で販売されるぶどうの品種がシーズンを通して60種類以上もあるとか。
そんな噂を聞きつけて、ぶどう部長からお話を伺ってきました。
 
*****
例年になく残暑厳しい8月31日、鈴木さんのお宅にお邪魔しました。
おうちのすぐ両隣にはハウスがあり、中にはぶどうが美しく実っていました。

やはり産直あぐりでは60種類以上の品種を扱っているそうです。
鈴木さんのお宅でも21品種を栽培されています。
(下記表参照)
 品種名を教えてくださいとお願いすると、何も見ずにすらすらとお答えいただきました。
すごい・・・。
 


鈴木さんの畑で栽培されているブドウの品種

 もともと古くからぶどうを含め果樹を栽培していた櫛引地区ですが、ぶどう産地と比べると、栽培面積は遠く及ばず、量を確保できないことから、ぶどうを市場流通させることは難しく、農家の方が個人で販売されていました。
当初、甲州ぶどうとデラウェアの2品種のみ。
高価格の巨峰が登場すると、農家の方々は、この品種の栽培に挑戦を始めたそうです。
巨峰や他の品種の栽培に成功すると、お客様から珍しい品種があると喜ばれ、以後、お客様に飽きられないよう少しずつ新しい品種を取り入れて、現在の60種類以上栽培されるまでになったのです。
 
この多くの品種数を誇るのはお客様の声に寄り添った結果だったのですね。

鈴木さんは、今年新たに5品種の苗を購入されるそうです。
栽培方法、気候、お客様の反応などいろんな条件から10年間で取り入れた新品種のうち残るのは3-4品種程度。
古い木や栽培しない品種の木を切り、新たな苗を植えつけます。
 
新しい品種は、農業新聞やカタログを見て、時流に合った優良品種を見極めます。
(右の写真は鈴木さんがお持ちのぶどうや他の果樹のカタログ)
 
販売できるぶどうが収穫できるのは、苗を植えて2年後。
あと2年後には、また新たな品種が「あぐり」に登場するかもしれませんね。


ぶどう栽培の1年間のサイクル

ぶどう栽培の1年間の作業サイクルは上の表のとおり。
作業の多さに驚きです。
 
鈴木さんは、ブドウのほかに、果樹では、柿、和洋なし、りんごを栽培しています。
繁忙期でも奥様とたったお二人で作業します。
 
忙しくても、2人でできる分だけ栽培しようと決められているとか。
 
ぶどう畑だけで3反5畝(1反は約10m×100m、1畝は約10m×10m)。
畑の一部と繊細なぶどうの栽培技術を見ているととてもお二人だけの作業とは思えません。。。
 
 
 
知らないことを知るのは面白いと、岡山県にある果樹試験場を訪れたこともある鈴木さん。
 
栽培されている果樹の中でブドウが一番面白いそうです。


「ぶどうが一番面白い。
難しいけど面白い。
手数(てかず)がかかるけど面白い。達成感がある」

 

また、今後のお話について伺いました。
後継者問題は深刻で、花卉や野菜を栽培する農家の後継者はいらっしゃるそうですが、果樹の後継者は少ないそうです。
野菜と違って果樹の収穫は1年に1回。
鈴木さんがおっしゃるには「ばくち」だそうです。

 

産直「あぐり」全体を考えた後継者の育てたい。
ほめるだけじゃなく、時にはごしゃぎながら(怒りながら)やる。

ぶどう部長鈴木さんは、櫛引地区のぶどうを愛してやまない熱い方でした。


*****
この日、産直あぐりにも行ってみました。
店頭に並んでいたぶどうは15品種。
目移りしそうな品ぞろえ。
品種の数がもっとも多くなるのは、9月半ばです。


ぶどう

なんたって60種類以上もあるのです。
たくさんの種類をお楽しみあれ。
最近の流行は、皮ごと食べられる種なしぶどう。
品種ごとの食べ方は、お店の方に伺ってみてくださいね。
デラウエアは8月初めから、甲州ぶどうは10月から3月まで。
櫛引地区のぶどうは、結構長く楽しめますよ。

収穫時期

8月初めから10月半ば
買えるところ 

産直 あぐり


TEL:0235-57-3300

おすすめの食べ方

 鈴木さんのおすすめは、皮ごと食べられる「シャインマスカット」や「マニュキュアフィンガー」をそのまま冷凍して、シャーベット状で食べること。
冷凍なので、長く楽しむことができます。


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